● 「関節リウマチ」の初期症状
T . 朝、起きたときに手足がこわばる
U . 手足がチクチク痛んだり、しびれる
V . 左右複数の関節が痛む
W . 全身の疲労感、微熱・食欲不振が続く
「リウマチ」を罹患されておられる方は日本では現在約70万人と言われ、毎年約1万5000人が発病していると考えられています。
そのうちの8割が女性です。通常「リウマチ」と聞くと「高齢者の病気」と思われがちですが、実際は30〜40代の働き盛りの発病が多く、家事や仕事に責任の重い年代だけに患者さんの悩みも大きいと言われています。
●「関節リウマチ」の早期診断基準 (日本リウマチ学会の関節リウマチ早期診断基準) 以下の6項目のうち3項目以上に該当した場合、「関節リウマチ」と診断されます。
T . 関節の痛みが3ケ所以上ある
U . 関節の腫れが2ケ所以上ある
V . 朝のこわばりがある
W . リウマチ結節がある
X . 関節炎が起きている
Y . 血清リウマトイド因子が陽性である
●「関節リウマチ」の関節症状の進み方 リウマチの特徴は関節の滑膜での炎症で関節炎が起こることです。 この滑膜の炎症が慢性に経過するとその滑膜が増殖し、周囲の軟骨や骨などの組織を少しずつ破壊していきます。
発症からおよそ2年程で約6割の患者さんに関節症状が現れます。 さらに進行すると組織の破壊が進み、手の指や足趾などの関節にリウマチ特有の変形(スワンネック変形、
Z 型変形、ボタン穴変形、尺側偏位、外反母趾、槌趾変形など)が起こり、関節が動かしにくくなり、日常生活にも支障がでてきます。