instagramInstagram

漢方コラム

Column

  • #05 自律神経失調症と漢方薬

自律神経は体の無意識の機能を制御する神経系で、主に二つの部分から成ります。

交感神経は体を活動状態にし、副交感神経は体をリラックスさせます。これらはバランスを取りながら働き、心拍や呼吸などを自動的に調節しています。

 

「自律神経失調症」は、自律神経のバランスが乱れることによって起こる症状の総称で、ストレスや過労が原因で、交感神経と副交感神経の働きが不均衡になることによりおこります。

症状は多様で、めまい、不眠、胃腸の不調、頭痛、動悸など多岐に及びます。

この「自律神経失調症」に対しては主に以下の様な薬物が処方されます。

 

1.抗不安薬

不安や緊張を和らげるために使用されます。

 

2.抗うつ薬

気分を安定させ、うつ症状を改善するために使われます。

 

3.睡眠薬

睡眠の質を向上させるために処方されることがあります。

 

4.β遮断薬

心拍数の調節や動悸の軽減に用いられます。

 

 

「自律神経失調症」のこの薬物(新薬)治療にはいくつかの問題点があると言われています。

 

1.効果の個人差

薬の効果は人によって異なり、すべての患者に同じ効果があるわけではありません。

 

2.副作用

眠気や口の渇きなど、薬による副作用が出ることがあります。

 

3.根本原因への対応不足

薬物治療は症状を和らげることはできても、ストレスなどの根本的な原因には対応していないことが多いため、薬を服用するのを中断すると症状が再発する事が多く、その為、長期にわたり精神神経薬などを服用することで副作用が問題になっています。

 

4.依存性のリスク

上記の根本治療理療ではない為、 長期間にわたる使用で依存性が生じる可能性が問題になります。

 

漢方薬は患者さんの体を整え、ストレスや疲労からの患者さんへの負担を軽減し根本原因にアプローチする為の治療方法として注目されています。

 

漢方相談はウェブサイトの予約フォームからお申し込みください。

また、漢方相談には時間の余裕を持ってお越しください。